しのわずり☆日記 ASIA-FRANCE VU PAR・・・
亜細亜ところどころ。フランスところどころ。 中華かぶれの日々を送る元フランス好きの日記です。
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眠ってはいけません
 眠ってはいけません。
 セロテープ
 針
 彫刻刀にトンカチ
 それから手錠

 あらゆるものを駆使しても、眠ってはいけないのです。
 ―愛したひとを忘れてしまうかもしれないから。
 ―愛したひとを永遠に失ってしまうかもしれないから。
 
 主演に日本からオダギリさん。
 韓国からイ・ナヨンを迎え、
 鬼才 キム・キドクが新たに綴り上げたのは、狂おしいほどせつない胡蝶の夢物語176
        
        新作 『悲夢』 観てきました。
 別れた恋人を追って、車を走らせていたジンオダギリジョー)。
 ある夜、横道から飛び出してきた車に衝突。 事故を引き起こしてしまう
 ・・・夢をみる。
 あまりの生々しさに現場へ駆けつけると、夢のとおり本当に大事故が起きていて、
 捕まったのは一人の女 ランイ・ナヨン)。
 彼女の心の中にもまた、忘れられない恋人がいたのだった。
 
 夜ごと、夢の中でかつて愛した恋人と再会を繰り返すジン。
 その夢になぜか呼応するように、かつての恋人と時を過ごすラン。
 夢を通じてしかつながり合えない二人は、次第に惹かれ合い、恋に落ちる。
 
 
 コトバはなくてもその想いがじわじわ伝わってきた、お寺デイトのシーンがかなりスキ218
 
 現実の世界ではけして一緒になれない二人。
 
 悲しい夢のその果てに、二人を待ち受けていたものは、やはり悲劇・・・
 いやむしろ、悲しくせつないHAPPY ENDだったのかも。
 
 ギドクのきっぱりした世界に、オダギリさんはパキッと映える。
 はじめて見たイ・ナヨンの表情のつくり方もすき。
 ビジュアル的には、これまでのギドク作品一 美しい作品だったのではないでしょうか?
 
 そのビジュアルそのままに、ただただ美しいだけの恋愛物語を描かないのがギドクのスゴさ。
 嫉妬憎悪
 愛が深ければ深いほど、その想いはおもたい記憶となって心の中にわだかまる。
 傷つきながら愛を知った人
 いまだに昔の恋人が忘れられない人
 二度と会いたくない人物がいる人
 そしてまだ愛を知らずにいる人

 そんなすべての人たちに向け、ギドクが伝えたかったのはこんなメッセージ
 「愛は美しいものではない。 苦痛を経験することが愛なのだ。」
 センセーショナルな名作『悪い男』はじめ、ギドクコードともいえる独自の倫理観がまさにコレ。
 おとぎ話のヒロインみたく、幸福なまま生ききれてる人なんてたぶん・・・いない。
 ギドクが描くのは、”真実の”愛の姿。
 多くのひとが目をそむけ、娯楽感覚で観に来たひとには、だいぶ重たい作品なのかもしれません。
 でもギドクは思うー
 どこかで誰かが私の映画を観て、夢を見てくれればうれしいと思っている。
 世界各国で、”同じ時代””同じ悲しみ””同じ幸福””同じ快感”を共有できれば幸せ。
 たとえそれが100人でも。 たった一人でも。

 
 こんな世の中で、本当のことを描き出し語りきるのって、きっととっても難しい。
 でもそれができる。 やり遂げてしまう。 ホンモノの映画監督ー
 キム・ギドクはそんな監督の一人だと思います。
 そんな監督に魅せられたわずかな(?)観客・・・ワタシもまたその一人。
 みなさまもホンモノの作品を見極めに、ぜひお出かけください。  
 
 公式サイト: 『悲夢』
 
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【2009/02/19 23:15】 | cinema | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
小桃さーん。さすがのさすがです。やはり行かれたんですね。わたしもギドクファンとして行かねばと思いつつ、今一一人で行く勇気がもてず、ビデオでいっかーーーーと行ってないのです。ベビにも胎教にいいのか、悪いのか?(笑)
しかし・・・・またまたすんばらしい小桃解説を読んで、すんごく見たい。
それも、ビジュアル的にそんなに美しいの???春夏秋冬より??? とっても期待しちゃいます。
ギドクの描く恋愛って、そうですね。まさにその一言。美しい愛ではない・・・でも、私にはそのほうがとってもリアリティ。彼の哲学は、独特であり、一本筋が通っていて、奇抜ながらも、人間の根底を見据えている気がします。目を背けたくなるのも、本当は肯定してしまう説得力があるから・・・・。
イ・ナヨンって、中谷美紀に似ている雰囲気ありません?ドラマでちらっと見たことありますが、オダジョーとの2ショットは、ギドク映画史上、一番の美男美女カップルですよね(笑)
セリフがなくても、しっかりと心情を伝えてくる新たなギドク世界、わたしも見たら、報告しますね~



【2009/02/21 21:14】 URL | やよい #-[ 編集]
☆やよいさん
胎教・・・よくないと思いますっv-12
冒頭、話がつかめるまでちょっと時間がかかるんですが、
突然・・・ジンがすごいことになってって~v-393 ぎゃぁ。と。爆
体調の良い時に気を落ち着かせてご覧くださいませ。
今回はストーリー云々より、ビジュアルの良さに惹かれました。
春夏秋冬のような自然の美ではなく・・・おカオぶりv-356
イ・ナヨンもかわいかったーv-353
お人形さんみたいなところは、中谷さんに通じるものがあるかもですね。
まさしく、ギドク映画史上、一番の美男美女カップルだったと思いますっv-237
ギドク・ファミリー(?)化しているチアも出演ですよん。
今回もこれまたものすっごい役どころです。お楽しみにご覧ください。

観た直後・・・実はよく理解できない作品だなぁ。と思っていました。
でもギドクの言葉。描きたかった伝えたかった愛。彼独自の哲学。
そういうものを見てようやく、この作品が理解できました。
やよいさんのおっしゃるように、
> 一本筋が通っていて、奇抜ながらも、
> 人間の根底を見据えている気がします。
> 目を背けたくなるのも、本当は肯定してしまう説得力があるから・・・・。
けしてブレない理念がギドクにはある。
そしてそれはすべてリアル。。。
これからも目を背けることなく、彼の作品を追いかけていきたいです。
【2009/02/22 02:11】 URL | 小桃 #S7DRU.KM[ 編集]
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暑い風がなつかしい。
この映画を観たせいか、
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どっぷりASIAに、ちょっぴりFRANCE。
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