しのわずり☆日記 ASIA-FRANCE VU PAR・・・
亜細亜ところどころ。フランスところどころ。 中華かぶれの日々を送る元フランス好きの日記です。
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ギドク中毒

 どっぷり彼の想像世界に浸かっています。
 
 キム・ギドク
 
 ピン。
 と張った一本の糸のように、研ぎ澄まされた映画をつくる男がこのアジアにまた一人。
 見つけちゃいました。 ハマっちゃいました。
 
 余計なものがまったくない、シンプルな作品構成。
 彼の映画からは、描き出したいことがとてもくっきり浮かび上がってくるようです。
 伝えたいことも。
 伝えにくいことも。
 目を覆いたくなるような現実も。
 すべてくっきり。
 ああ、すごい。433
 
 『サマリア』『春夏秋冬そして春』『弓』『絶対の愛』 最近の作品ばかりむさぼり見て、ずっともどってデビュー作『鰐』で予習も一段落。
 最新作 ギドク 14番目の想像 『ブレス』 見てきました。

 

 とある一組の芸術家夫婦。
 夫は作曲を。 妻は彫塑をつくる。 一人娘にも恵まれ、ちょっとセレブな一家だったりする。
 ある朝、いつものように夫の車に学校へ行く娘を乗せた妻。
 その助手席で見つけた―リボンの髪飾り
 妻 ヨンチア)は夫の浮気に気づいてしまう。。。
 
 浮気がバレても、まったく悪びれる様子のない夫(ハ・ジョンウ390
 日常はつづく。
 食事をつくり、家事をこなし、娘の面倒をみる。
 幸福だったそんな日々が、いつしか虚無であふれてゆく。
 自分の存在意義を見失ってしまったヨン。
 洗濯していた夫のワイシャツを、うっかりベランダから取り落としてしまう。
 汚れてしまった白いシャツ・・・
 チアはそれを洗い直すことなく―捨てた。12
 
 彼女が向かった先は、ハンソン刑務所
 死を間近に控えなお、自殺を図り死に急ぐ死刑囚 チャン・ジン張震 チャン・チェン)の元を訪れる。
 ただ無償で”自分”を受け止めてくれる場所
 それが彼のところだったのかもしれません。
 何があったか、どうして来たか。 そんなこと一切問われることさえない。
 なぜなら彼は、数度図った自殺未遂のため声帯を失っている。
 そして何より・・・死を目前に控えた人間だから。。。
 
 余命わずかのチャン・ジンに、まぶしい四季の風景と、おっそろしくヘタな歌を贈るヨン。
 春にはお花畑。 夏は海。グラサンかけて、261柄のワンピ着て♪ 秋の想い出。 はじめて夫と出会った秋の山の風景。 そして迎える最後の季節―冬。
 「私にできることがあればいって。」
 チアは彼に何かしてあげることで、自分自身の存在を確かめていたのでしょうか?
 見ず知らずの女 チアの突然の訪問に、はじめ戸惑いをみせるチャン・ジンも、次第に彼女がやって来る日を心待ちにするようになり、たぶん愛しはじめる。
 窮地の中ようやく得た チアという希望の光が、いつか失われるという現実も知らずに。
 愛し、生きる希望を見出した時、同時に今まで怖くもなんともなかった”死”が恐怖に変わるということも気づかずに。。。
 
 外国人俳優 張震を起用するということもあり、わずか15日間でこの映画を撮り上げてしまったというギドク!405 そぎ落とされ、研ぎ澄まされたセリフ。 シーン構成のひとつひとつがとても印象的で、今回も驚かされっぱなしの90分でした。
 とりわけ、刑務所内の無機質な面接室を彩る ヨンが作り出した四季の”色”がインパクト大218
 思い返せば、ギドクはどの作品にもこういう原色入れてきてる気がします。
 それが監督の”想像”と呼ぶにふさわしく、ドリーミィに映る。
 その想像世界の中 動きまわる人物像は、たいてい自己コンプレックスに陥りがち。。なんですよネ。
 そしてその苦しい様を、監督自らサブキャラで登場し、時に見守ってくれてたり。237
 ギドク・コードとでも申しましょうか。
 そういう”想像”エッセンスが各作品にちりばめられているモヨウ219 
 中毒者としては、ちょっと気になるところです。
 
 そんなギドクの想像世界にドボンと入り込んだ張震は、わかっていたけどすばらしかった353
 驚きも。 楽しみも。 苦しみも。 愛。そして別れの哀しみまでも。
 すべての想いを”吐息(ブレス)”で演じ分けてみせた張震の新境地237

 
 次回作『非夢(Dream)では
  (網易娯楽)
 ジョーイ・ナヨンがギドクの想像の中、夢見るようですし、
 ギドク中毒になるなら、今のうちかもしれませんよ♪
 
 公式サイト: 『ブレス』

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【2008/06/15 23:11】 | cinema | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
小桃さん、すてきなギドク解説、ありがとうございます。ギドク世界、女性が大好きと言い切るには勇気がいりますが(笑) それでも、私は彼は本当に天才だとおもうし、超重たい作品ばかりですが、見入ってしまう・・・本当にすざましい表現力をもった希有な監督だと思います。ここにもギドク中毒が一人(笑)
ブレス、映画館で見る勇気がなくって、結局まだお預け。それでも、ギドク作品のなかで一番好きな「春夏秋冬そして春」に通じる作品だときいていて、とても楽しみ。如何でしたか???
ギドクも出演しているとこなんかも、リンクしてますよね(笑)
色遣い、ギドクコード・・・ふむふむ。確かにこの監督の色って、多彩な原色使いますよね。これは韓国の色遣いから来ているのでしょうか?韓国の文化での色って、本当に醒めるような原色達の色彩コントラストがとってもキレイ。韓国人ならではの色使いなんでしょうかね。
この映画、なんと15日でとったんですか?びっくり~ チャン・チェンの絶賛演技も期待してしまいます。 見たら・・・・真っ先に小桃さんにご報告しますね。
オダジョーの新作も楽しみ。イ・ナヨンは目の大きいキレイな女優さんですよね~
毎回テーマを変えてくる奇才ギドクの手腕はいかに~
【2008/06/17 00:44】 URL | やよい #-[ 編集]
☆やよいさん
ギドクを好きだと公言するのって勇気でしたか~。
大好き通り越して、中毒してるワタシってヤバイ?!v-12
いやもうヤバくっても何でもいいです。
大好きですから。ギドクのセンスv-221
やよいさんに言われて観てみた『春夏秋冬そして春』―コレが今のとこぶっちぎりで好きです♪
四季を通じて、想いが変化してゆくあたり、今回の『ブレス』も通じるところが確かにあるかもしれません。
無機質な面会室を彩るチアの想像季節。
やよいさんにもぜひ見ていただきたい。
”おっそろしくヘタな”チアの歌・・・ぜひ聴いていただきたい。笑
そして何より、ギリギリの時間そぎ落としのシンプルシーンの中で、とてつもなく”俳優”だった張震の存在感もぜひご堪能くださいませーv-222
作品中に散りばめられた、数々のギドクコードですが、なるほど。韓国の文化からきているのかも! ここまでインパクトある色づかいができるのって、カレくらいですよねー。さすがはギドクv-218
青い亀、七色のリボン、こわいカラーコピーのお面、そしてトドメにネコのしっぽで描き出されたカラフル般若心経だったり。忘れられないギドクのさし色がいっぱいー
次回はどんなテを使ってくるのでしょう。
張震につづき、ジョーの新境地にも期待しております。
【2008/06/17 01:34】 URL | 小桃 #S7DRU.KM[ 編集]
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暑い風がなつかしい。
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どっぷりASIAに、ちょっぴりFRANCE。
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